不倫相手と会って傷つくこと

会わないと決めていたのに

会ってしまった不倫相手。

会えるとわかると喜んでしまう自分。

 

彼の家にいったときに

どこかで失くしたピアスの片方が見つかって

「ここにあったんだ」

と口にしたら

「玄関に落ちていた。これから気をつけて。」

と強めの口調で言われる。

 

ご飯を食べにいったときに

「ここに座ろう」

と言ったら

端っこの席にされて

「誰かに見られるかもだし」

みたいなことを言われて。

 

そういったひとつひとつ

蓋をしようとするのに

どうしても反応してしまう、傷ついてしまう。

 

彼がいくらわたしのことを好きだと口にしても

公にできないこと。

彼を好きだという気持ち

わたしたちの関係が

不純なものであり、いけないことだと思わされる。

世間的にはそうなのだろう。

そして彼にとったら結局はそこまでの存在なのか、と。

 

ばれないように見つからないように

彼の念頭にあることはまずそこ。

それは大切なものは別にあるということの証明のよう。

 

彼が携帯を見ているときに目に入ってきた

多分、彼のお嬢さんの写真。

奥さんからなのかどうかわからないけれども

彼にとって一番大切で守るものはそこ。

 

不倫だから当然でしょ

と言われるのだろう。

 

割り切れるようなら悩みはしない。

そして、わたしは結局自分が一番で在りたい

それを、一緒に過ごしたときに

これでもかこれでもかとメッセージがきたかのよう。

 

ご飯を食べにいったとき

泣いてしまった。

「なんで泣いているの。」

と言われても答えることができなかった。

彼もそれ以上何も聞いてこなかった。

 

気づまりのまま、家に帰るのが気が引けたのか

そのままいったん家に車を置いた後

近くの田んぼまで散歩。

 

月が出ていて、星も見えて

それを見ながら手を繋いで歩く。

 

田んぼの中で彼が抱きしめてくれる。

 

冬になるともっときれいだろうね

と口にしたら、冬になったら見に行こうねって。

 

彼は彼なりの愛し方をしてくれている

けれどもわたしが望んでいるものではない

けれどもただ田んぼを散歩するだけで

満たされていく気持ちにさせてくれるのは

今のところ彼しかいない。

ランチはサイゼリヤ、ディナーも近所の安さが売りのカレー屋さん。

彼の経済状況を考えたら

それが妥当で、それでも彼なら不満はない。

ただ彼と一緒にいられるだけで幸せって

そんな気持ちになる人と

一緒になって結婚をしたい。

 

結婚をしたい

公にできる関係に

誰よりも自分のことを大切にしてくれる人

そういう人と出会い関係を育みたい

 

彼とできるならそれが一番だけれども

朝になって、仕事に行かなくてはいけなくなった、ごめん

と言われる。

膣から血がでて、一緒にいても

もうセックスができなくなったからなのか。

 

結局は身体だけを求められている。

もしかしたらそうなのかもしれない。

そうなんだろう。

わからない。

 

昨日のご飯の時泣いてしまった理由を

拙くだけれども伝えても

彼は何もいわなかった。

 

それが答えなのだろう。

 

わたしは甘い期待と夢にしがみついてしまう。

 

彼と会ったら彼でいっぱいになってしまう

けれども他の男の人

彼に対してわきあがってくる気持ち

彼にしていること

それをできる独り身の男の人を見つけること、出会うこと

 

わたしの愛はそこにそそぐ

 

彼に対して注いでも

自分がどんどん傷ついていくだけだから

 

自分を大切にするために

わたしがわたしのことを大切にしないと

 

泣いてばかりいた

心が悲鳴をあげているんだろう